山に登ろう③~日本二位の高山南アルプス北岳を登る!~
本当ならこの北岳の前に富士山登頂をお知らせしたかったが・・・。
実は、先月富士山を登ったのだが、悪天候により9合目付近で余儀なく撤退している![]()
後日、僕たちが登った日に2人の遭難者がでて、両名とも死亡したとのニュースをみた。
撤退は正しかったと思ったが、やはり残念だ。
同行した友人とともに、必ずのリベンジを誓っている!
さて、北岳は山梨県南アルプスに位置する日本第二位の高山だ。
標高は3192.4M。
今回は、3日間の休みを利用して登る。
はっきり言って今回のブログは記録に近い。
読んで面白いものでもないので、写真だけでも眺めていっていただければ幸いだ。
取り付きは、鳳凰三山と白峰三山の谷部に当たる広河原である。
この広河原は一般車両は進入禁止で、
奈良田もしくは芦安温泉からバスで向かうことになる。
一日目の午後に秦野を出発し、富士山レーダードーム館などを
見学しながら芦安に向かった。
(ちなみに、このレーダードームは、富士山の山頂にあったものだ。
新田二郎の小説「富士山頂」にその設置までの政治的、
局地的業務の苦労が綴られている。)
道草を食いながら行ったので芦安温泉着いたのは夜8時前だった。
かなり山奥にある温泉地で、
こんなところに保養や観光に出かけてくる人がそういるだろうか?
と思ってしまう。
登山者でもっている温泉地なのだろうか?
到着時すでに市営の温泉は営業を終えていたが、
管理の方の好意で温泉に入らせていただいた。
また市営の無料休憩所が使えたので
カーペットの床にシュラフを敷きかなり快適な寝床を確保できた。
車内で寝ることになると思っていたが、
入浴も休憩所の使用もまったくラッキーで、
こうなるならビールでも持ってくれば良かったなどと談笑した。
床についたのは22時前で、僕はすぐに寝てしまった。
4:00 起床
翌朝、4時に起きた。
寝る頃に3人程休憩所に入ってきたのは気づいていたが、
起きると10人程が休憩所に泊まっていた。
僕たちと同じように南アルプスに登山に来た人々で、
まだ4時だというのに朝餉の準備に取り掛かるものや
荷物を点検するものなど、皆起きだして既に一日を始めている。
僕たちも車に戻り、簡単に朝食を済ませた。
辺りの人からバスの出る時間を聞いたり、天候を尋ねたりしていた。
夜着いた時にはやや小雨が降っていたが、今はやや雲が出ている程度で、
それも時期に晴れるとのことであった。
(芦安温泉-バス発着場)
装備品などのチェックをし、缶コーヒーを飲むとバスの発車時刻になった。
5:10 芦安温泉発
5:45 広河原着
広河原のバス停から取り付きまでは、つり橋を渡ってすぐだった。
つり橋の手前から今回の目標、北岳山頂がみえた。
6:00 登山口
登山口まできて、靴紐を結び直し、
横にいた友人が先頭に立ち、ゆっくり登り始める。
入口は林だった。
生い茂る木々の中を、木の根を跨ぎながら進む。
15分ほど歩くと分岐点に行き当たった。
北岳は、広河原から登ると2通りの道がある。
一つは、雪渓やバットレス(南アルプスを代表する登攀岩壁)を横目に
川沿いを登るルート。
もう一つは、白根御池を中継し、主に林や草の中を登っていくルートである。
僕達は、帰りにバットレスを眺めるルートをとることとし、白根御池方面へ向かった。
このルートは、最初ひたすら林のなかを進んでいく。
眺望はあまりないので、楽しみは少ないが、時折顔をみせる北岳山頂が
前進を勇気付けてくれる。
7:20 第二ベンチ
前日快適な夜を過ごしたこともあり、一回目の休憩地点まで
快調な足取りでたどり着いた。
広河原と白根御池の中間地点くらいにあるベンチで5分ほど休憩。
ウィダーインゼリー一本とコアラのマーチ一箱を胃袋に収めた。
その後も林の中を快調に進み、
8:10 白根御池
白根御池に到着。
ここでも3~4分休憩をとり、再度登り始める。
ここからは草すべりと呼ばれる直登コースで、
文字通り急坂な草地を一気に登る。
ペースを乱さず、一歩一歩ゆっくりと登っていく。
ここを登りきると尾根に出るのだが、
登っても、登っても、一向に尾根に着かない。
これまでもいくつか急登路は通ったことがあるが、
これほど長いのは珍しい。
ゆっくり歩いていても息が乱れてくる。
1時間少々登ったところで、一息ついて、ランチパックを一つ消化した。
標高3000M近くにきており、気圧の変化でビニールがパンパンになっていた。
ここでも5分ほど休んで、また登り始める。
ひたすら登る・・・・登る・・・登る・・・・
登っている写真を友人に撮ってもらったが、
かなり疲れていて笑顔が引きつっている![]()
さらに登ること1時間
10:00 稜線へ
苦しい苦しい登りの後、稜線に出た。
稜線からは、肩の小屋、そして北岳へと続く尾根道。
逆側には、小太郎山、そしてその奥に甲斐駒ケ岳(通称:甲斐駒[カイコマ])が望める。
(手前の緑の多いピークが小太郎山、奥の岩張りの禿山が甲斐駒)
ここから肩の小屋・北岳山頂までは、稜線沿いに進むため眺望も良く退屈しない。
北岳に向かって、甲斐駒を後ろに、右手に仙丈ケ岳、左手に鳳凰三山を仰ぎながら進んでいく。
天気も快晴、360度どこを向いても最高の眺望で、
草すべりの大変さも吹っ飛び、気持ちよく歩いた。
10:30 肩の小屋到着
今日の宿泊地、肩の小屋に到着した。
おにぎりを平らげ、しばしの休憩をとりつつ、今後の相談をする。
思ったより早いペースで登ってきている。
体力に不安があるが、間ノ岳を往復するくらいの時間が残されている。
相談の結果、時間と体力をみながら、
間ノ岳方面へ行けるだけ行って、引き返していこうということになった。
食事を終えて、着替えなど置いていける荷物は小屋に置かしてもらい、
北岳山頂へ向かった。
11:30 北岳山頂
尾根道を歩くこと30分、北岳山頂へたどり着いた。
北岳山頂からは、先ほどまでは山頂に隠れて見えなかった、
北岳山荘やその向こうの間ノ岳が望める。
(稜線に赤い屋根で建つ北岳山荘は、北だけからの眺望にマッチし、
雑誌なんかにのる際もこのカットがよく使われている。)
さて、頂上でひとしきり写真を撮り、景色をみて、
僕たちは北岳山荘方面へ降りていった。
北岳山荘は山頂からよくみえるため、近いように思えた。
しかし、歩いてみるとはしご場や、急な岩場などがあり、
意外に時間がかかった。
12:20 北岳山荘到着
草すべりの急登のせいか、休憩が少なかったせいか、
僕も友人もかなり疲れがでていた。
長めの休憩をとれば回復するとも思われる。
しかし、後で説明するが、長い休憩、特に昼寝などは出来そうもない。
僕たちは、間ノ岳登頂は諦め肩の小屋への帰路についた。
14:00 肩の小屋帰還
小屋に戻ると、学生のバイトさんが今夜の寝床へ案内してくれた。
多くの山小屋では、夏の登山シーズンになるとアルバイトの学生が
布団を干したり、掃除、煮炊きなど、山小屋の世話をする。
中には女の子のアルバイトもいるのだが、こういったところで働くだけあって、
どの女の子も普通の女の子より逞しく元気な子が多い。
逆に男の子は、おとなしめな子が多い気がする。
荷物を寝床に置き、20分ほど歩いたところにある水場へ水を汲みに行き、
戻ってきたらすぐ食事の時間までということで寝てしまった。
かなりハードに動き回ったためか、また高度のせいか、
おそらくその両方だろう。少し頭が痛い。
16:00 夕食
16:00になってアルバイトの男の子が夕食の知らせをで起こしてくれた。
僕は寝たことで少し頭痛が収まったが、友人は先ほどより痛むとのこと。
夕食に少し箸をつけたところで、友人は布団に戻ってしまった。
僕も夕食を食べたらまたすぐに布団に入り寝てしまった。
ただ、友人は2時間程寝たら回復したようで、夕食もその後食べたようだ。
20:00 消灯前
夜8時頃目が覚め、回復した友人と外に出てみた。
見上げると満天の星だった。
星の数が下界でみるときと比べ物にならないほど多く、
その瞬きも眩しく感じられた。
カメラで写真を撮ってみたが、残念ながら全く伝えることができそうもない。
寒かったが、ずっと眺めていたい気分だった。
しかし、小屋の主のおじさんから消灯を知らされ、
余韻を胸に再び床についた。
翌日4:00 起床
ご来光をみようと朝4時に起きた。
珈琲を飲みながら朝日を迎えるというちょっと贅沢な試みで、
バーナーとコフェルをとりだす。
用意のいい友人が、ドリップコーヒーを僕の分まで用意してくれていた。
セーターと上着を着て外に出たが、それでも寒いくらいだった。
コフェルにお湯を沸かし、コーヒーを入れる。
目覚めのコーヒー、寒いなかのコーヒー、まずいわけがない。
気分良く友人と談笑していると少しずつ鳳凰三山の方面が明るくなってきた。
日が昇ると、小屋の朝食の時間だ。
5:00 朝食
僕たちは、合計約10時間以上寝ており、体調は万全に戻っていた。
朝食では、ご飯をおかわりした。
昨日の夕食もそうだが、山小屋にも関わらず食事はとてもおいしかった。
肉や野菜もあったし、なによりご飯がおいしく炊き上がっていた。
5:45 肩の小屋を出発
一晩を共にした肩の小屋に別れを告げ、再び北岳山頂に向け出発した。
今日は、北岳を越えてバットレス、雪渓を眺めながら下界へ下る。
6:15 北岳山頂
朝の山は空気が澄んでいて景色に透明感がでる。
(富士山をバックにした北岳山頂)
これが冬ならもっと透き通った景色がみられるはずだ・・・
今のところ冬のアルプスに挑戦できるほどの技量も装備もないが・・。
いつものことだが、僕たちは下りは早い。
見所では立ち止まって写真を撮ったりするが、それ以外ではほとんど駆けるように
下っていく。
(八本歯のコル)
(八本歯のコルで中年夫婦に呼び止められてみたタカネビランジ。
南アルプスでみられる高山植物で、目にできるのは珍しいと教えてくれた。)
(二股付近からみたバットレス。
岩登りの名所らしいが、僕には一生縁がないと思われる。)
(大樺沢の雪渓)
(雪渓の下を流れる川)
(南アルプスの天然水。大樺沢に沿った森林地帯。
この辺りまでくると、広河原まではあと少し。)
八本歯のコル~二俣~大樺沢のルートは、
非常に急坂だった。
八本歯のコル辺りにはハシゴ場が多くあり、
ほぼ垂直に下っていくようなイメージだった。
二俣にかけての道、大樺沢沿いも急峻で、
一本調子で下って行った。
昨日の草すべりも大変な登りだと思ったが、
こっちのルートの方が登りとしてはつらいかもしれない。
9:40 広河原到着
3時間半で広河原まで降りてきた。
かなりハイペースで下ったので、バスの時間まで余裕があった。
バーナーとコフェルを取り出し、袋ラーメンを作って食した。
山で食べるラーメンは何でこんなにおいしいんだろう。
10:50 芦安温泉へ
バスに乗り、芦安温泉へ戻ってきた。
行きと同じ温泉に入り、リフレッシュして帰路についた。
3日間天気は常に良好で、帰り道立ち寄った川口湖から富士山も良く見えた。
北岳は、眺望もよく稜線がきれいでまた登りたくなる山だった。
北岳からみえた甲斐駒ケ岳や鳳凰三山も是非行ってみたい。
また、先月チャレンジして見事に失敗した富士山は、必ず近年登る。
次に登る山はまだ未定だが、友人とは北アルプスに登りたいと話しているところだ。
【追記】
実は、今回の北岳登山で最も大変だったのは、ハエだった。
長い休憩が取れなかった理由でもあるのだが、
僕たちが行ったとき、北岳では小バエが大量発生していた。
しかもこのハエ、やたらと人懐っこく、休憩して座っていると
手や服にとまってくる。
5分も座っていると、20~30匹はへばりついてしまう。
このため休憩がほとんど取れず、バテてしまった。
帰り道、空を見上げると少し霧のようなものがかかってみえた。
よく目を凝らしてみるとそれはこの小バエの集団だった。
背筋が寒くなった。
北岳の眺望はすばらしく、非常にいい登山だったが、
この小バエだけには閉口した。
願わくば、今度訪れるときには現れないでほしい。













































